日本人は病院に行きすぎ?海外との違い
今日は子どもと病院に行ってきました。
3連休明けということもあって、待合室はとても混んでいました。
ところで、日本人は病院に行く回数が海外と比べて多いことをご存知でしょうか?
私は数年前に友人から聞いて、とても驚いたことを覚えています。
この記事では、日本と海外の病院通いの違いを紹介します。
日本人が病院に行く頻度
2023年、日本人の一人当たり年間平均受診回数は 12.1回。
これは主要国の中で 第2位 で、先進国平均(約6回)の およそ2倍 にあたります。
参考:グローバルノート(リンク)
受診理由としては、
- 風邪
- 健康診断
- 薬の処方
などが多く、とくに高齢者は血圧の薬などで定期的に通院するケースもよく見かけます。
海外主要国との比較
第1位は韓国で 年間18回。
一方、欧米(アメリカ・イギリス・ドイツなど)は 3〜6回程度 と大きな差があります。
理由のひとつは仕組みの違いです。
- 薬は薬局で買える場合が多い
- 家庭医がいて、すぐに専門医を受診しない
- 医療費の負担が大きい
こうした背景から、海外では日本ほど気軽に病院へ行かないようです。
実際、アメリカに住む友人は「手術など本格的な医療は帰国して日本で受ける」と話していました。
理由を聞くと「アメリカの医療費は良い医療は高すぎるうえ、値段が安いと内容も雑に感じることがあるから、日本の方が安心」とのことでした。
日本人が病院に行きやすい理由
- 国民皆保険制度 により、安く受診できる
- 病院で薬をもらう文化
- 定期健診や学校健診の多さ
- 軽い症状でもすぐ受診できる「安心感」
私の友人(アメリカ在住)も、日本に帰国する際には必ず歯科や病院を受診しています。
日本の医療のありがたさを改めて感じるエピソードです。
ちなみに、受診理由の内訳は
- 健康診断後の指摘や定期診察・薬の処方:約4割
- 症状による受診:約2割
- 検査や検査結果の確認:約2割
となっています。
メリットとデメリット
メリット
- 早期発見・早期治療につながる
- 医療にアクセスしやすい安心感
デメリット
- 医師の負担増
- 医療費の膨張
- 「本当に必要?」な受診もある
軽い症状でも受診できる安心感は魅力ですが、その一方で待ち時間が長くなり、医師の負担も大きくなります。
また、救急車の利用でも「軽症で呼ぶ人が増えている」というニュースを見かけることがあります。気軽に利用できる良さと同時に、本当に必要な方が困らないような配慮も大切です。
まとめ
日本人は世界的に見ても病院通いが多く、その背景には制度や文化があります。
「気軽に行ける良さ」を大切にしつつも、「本当に必要か」を考える視点も持ちたいですね。
ただし、命に関わるような症状は例外です。
例えば、私の父は「手の感覚がおかしい」と感じて病院へ行ったところ、脳梗塞の始まりでした。
早期に受診したおかげで大事に至らずに済みました。
健康は日々の自己管理も大切ですが、「ここは受診すべき」と判断できる知識も必要だと思います。
医療について、改めて考えてみた一日でした。