2025年度から、日本では多子世帯（子ども3人以上を扶養する家庭）を対象とした大学無償化制度が開始されます。これは、経済的負担を軽減し、多子世帯の進学機会を広げることを目的としています。
大学無償化の概要
対象世帯
- 子ども3人以上を扶養する家庭。
- 所得制限はなく、扶養条件を満たしていれば支援を受けられます。
多子世帯の判定方法
- 申請後、日本学生支援機構がマイナンバーを通じて扶養状況を確認し、判定を行います。
- 判定は原則として、申請時点で確定している前年以前の年末（12月31日）時点の住民税の課税情報によって行われます。
対象機関
- 一定の要件を満たした大学、短期大学、高等専門学校（4・5年生）、専門学校が含まれます。
支援内容
- 入学金と授業料が無償化されます。支援は直接の振込ではなく、授業料等の免除という形で提供されます。
私立大学の場合
年間最大96万円（入学金26万円＋授業料70万円）が補助されます。
国公立大学の場合
年間最大82万円（入学金28万円＋授業料54万円）が補助されます。
私立専門学校の場合
年間最大75万円（入学金16万円＋授業料59万円）が補助されます。
注意点として
- 扶養条件が崩れると支援対象外になる場合があります。
- 大学院生は対象外です。
学業警告要件もあり
学業警告要件
- 出席率が8割以下、修得単位が7割以下、GPAが学部の下位４分の１に該当すると警告を受ける場合があります。
まじめに勉強してないと支援してもらえないのね。
我が家の場合
最初は喜んでいましたが、条件を詳しく知るうちに少し複雑な気持ちになりました。
わが家には大学生、高校生、中学生の3人の子どもがいます。しかし、現在大学生の長子がこの制度の対象になるのは1年間だけ。年齢が近い子どもがいる家庭には有利な制度ですが、年齢が離れている家庭にはあまり恩恵がありません。
年齢が近い子ども家庭の例
４月から、大学２年生、大学１年生、高校２年生のご家庭は、２人が制度の対象となり、高校生が大学生になると、３人が制度の対象となります。
同じ子ども３人でも違いすぎ…
幼稚園の無償化も、今の子どもたちはほぼ給食費のみの負担で済むそうですが、３人とも普通に幼稚園費を支払い、お弁当も作っていました。兄弟で通っている家庭には、兄弟割引がありました。
また、高校の授業料もほぼ自己負担でした。時代の変化による恩恵を受けられなかった世代の親としては、少し複雑な気持ちです。
ですが、私たちの世代は、将来的に今の若い世代に年金でお世話になることになるでしょう。そう考えると、この制度も未来への投資なのかもしれません。
将来の日本のために、より多くの子どもたちが大学に進学し、真の意味での大学無償化が広がっていくことを心より願っています。
