京都 御箸司 市原平兵衞商店のお箸
私のお気に入りのひとつが、京都にある老舗「御箸司 市原平兵衞商店」さんのお箸です。
このお店は、250年以上の歴史を持つ、日本でも有名な「お箸専門店」。その確かな技術と美しさに魅了されます。
中でも、写真の「みやこばし」は細身で手になじみやすく、箸先の繊細な細さがとても気に入っています。食材をつかむときの感覚が本当に心地よく、思わず姿勢まで正したくなるような気持ちにさせてくれます。
色の濃い方が「みやこばし」です。

実はこのお箸、17年ほど前に購入したもの。さすが、囲炉裏の煙で燻された「すす竹」のお箸。耐久性も高く、使い込むほどに深い色合いになっている気がします。
お店では、同じ「みやこばし」でも色に個体差があるため「どの色にされますか?」と丁寧に説明してくださり、選ばせていただいたことを覚えています。それぞれが良い色と表情を持っていて、選ぶ時間もかかった気がします(笑)
さまざまな価格帯の商品がありますが、やはり良いものほど、手になじみやすく長く使えるのではないかと思います。一膳のお箸から、豊かさを感じさせてもらったような気がします。
このお箸に慣れてしまうと、お店で出てくる箸や、割り箸が少し使いづらく感じてしまうほど…。それくらい、手にしっくりと馴染んでくれています。
日本の方はもちろん、海外の方にもぜひ一度使ってみていただきたいお箸です。特にアジア圏の方では、お箸文化があるので、きっと違いを感じていただけるのではないかと思います。
日本の「美しさ」と「職人の技」が詰まった一膳です。