忙しくても取り入れたい、日本の行事「冬至」

風習

冬至とは?

― いちばん夜が長い日 ―

12月も後半に入ると、
日が暮れるのが本当に早くなり、年末の忙しさを感じるようになります。

そんな時期にやってくるのが「冬至」。
名前はよく聞くけれど、
実は詳しくは知らない…という方も多いのではず。

今回は、
冬至ってどんな日?
なぜ、かぼちゃやゆず湯なの?
なんとなくでしか分かっていなかったことを、改めてまとめてみました。


冬至ってどんな日?

  • 一年でいちばん昼が短く、夜が長い日
  • 毎年、12月21日〜23日ごろ
  • 冬の折り返し地点とも言われている

この日を境に、
少しずつ日が長くなっていくことから、
昔の人は「運が上向く日」と考えてきました。

天文学的には、太陽の位置が一年で最も低くなり、
日照時間が短くなる節目の日。
「陽の気が生まれ変わる再生の日」とも言われているそうです。


海外ではどう過ごす?

冬至は、日本だけでなく海外でも大切にされている日です。

  • 北欧:ユールという祭りで、豚肉やサーモン
  • 中国:冬至節に、餃子やもち団子
  • 中央アジア:ヤルダで、ざくろやスイカ
  • 韓国:小豆粥

国によって食べるものは違いますが、
どれも「寒い時期を元気に過ごす」ための知恵。
食文化の違いを見るのも、なんだか楽しいですね。


なぜ冬至に「かぼちゃ」を食べるの?

冬至といえば、かぼちゃ。

かぼちゃは夏野菜ですが、
保存がきくため冬まで食べられる、昔はとても貴重な食材。

また、「ん」がつく食べ物を食べると運がつく、
という言い伝えもあり、
「なんきん(南瓜)」=かぼちゃは、
厄除けとして親しまれてきたそうです。

  • 栄養が豊富
  • 体を温める
  • 風邪予防につながる

カロテンも多く、
寒いこの季節にぴったりの食材ですね。


冬至と「ゆず湯」の関係

冬至の日には、
お風呂にゆずを浮かべる「ゆず湯」に入る風習もあります。

  • 体が温まる
  • 香りでリラックスできる
  • 風邪をひきにくくなると言われている

ゆずの香りが広がるお風呂は、
忙しい年末の、ちょっとしたご褒美時間。

寒くなってきたこの時期、
血行促進やリラックス効果もあり、まさにぴったりです。


冬至は「無病息災」を願う日

冬至は、
かぼちゃを食べ、
ゆず湯に入り、
これからの一年の健康を願う日。

派手な行事ではありませんが、
日本らしい、静かな季節の節目。
体のバイオリズムを整える意味でも、
ちょうどいいタイミングなのかもしれません。

クリスマスや年末のごちそうが続く前に、
一度、体をいたわる日があるのも納得です。


主婦目線で思うこと

忙しい年末、
特別なことをしなくても、

  • かぼちゃの煮物を一品
  • ゆずをひとつ、お風呂に入れる

それだけで、
「ちゃんと季節を感じられたな」と思えます。

こうした小さな行事が、
日々の暮らしを少し豊かにしてくれるのかもしれません。

我が家は、かぼちゃが苦手な家族もいますが、
ゆず湯だけは欠かせません。


まとめ

冬至は、
一年でいちばん夜が長い日。

寒さの中で、
体をいたわり、これからの健康を願う。
そんな日本の知恵が詰まった、特別な日だと感じます。

忙しい毎日の中でも、
ほんの少し季節を意識して過ごしてみる。
意味を知ることで、昔から伝わる行事の深さを、
あらためて感じさせられました。

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