先日、お舅さんが不整脈の手術で入院しました。 当たり前ですが、子どもが成長していくと両親の老いが色々と出てきて何ともいえない気持ちになります。 入院時、お姑さんの様子がちょっとおかしかったのです。
手術後に胸の痛みを訴えたので、別室で経過観察をしていました。 私のいない時に看護師さんがやってきて、 「病室に戻るのは夕方になるかもしれないし、もしかしたら明日の朝になるかもしれないです。」 と伝えたそうです。その場に中学生の子がいて、戻ったらすぐにその内容を説明してくれました。
数分後…お姑さんが 「いつ頃病室に戻るかくらい、おしえてくれてもいいのにね?」 というのです。 看護師さんが来ていつになるかわからないと説明したことを伝えると、 「あら、そんなこといってた?いついってたの?」 と驚いているのです。 退院時の会計でも「1万円請求額が増えてる」と言っていました。
数年前にお姑さんと認知症の話をしたことがありました。 認知症は早くに薬を飲むことで症状の進行を遅れさせることができます。 「もし私がおかしいと思ったら、早めに病院に連れて行ってね。」 という会話を思い出しました。
認知症について
認知症とは、病名ではなく、脳の病気や障害によって記憶力や判断力など認知機能が低下し、日常生活、社会生活に支障をきたす特定の症状を総称する言葉なんだそうです。
65歳以上の人の、4人に1人が認知症か、または予備軍。70歳以上になるとさらに増加傾向にあるようです。
原因や経過も種類によって違いがあるようです。
《種類》
- アルツハイマー型認知症
最も多いのがこのタイプで、「もの忘れ」から始まり見当識障害や判断力の低下がおこります。
- 血管性認知症
脳梗塞や脳出血など血管障害が原因で発症し、手足の麻痺が起こる場合もある。
- レビー小体型認知症
幻視やパーキンソン症状の手足の震えが特徴です。
- 前頭側頭型認知症
行動と感情のコントロールが難しくなる特徴です。
認知症になりやすい人の特徴
性格、生活習慣、健康状態、遺伝的要素が関係しているようです。
性格的特徴
- 些細なことを気にする
- 怒りっぽい短期な人
- すべて1人でこなそうとする
- 整理整頓が苦手、注意散漫
- 1人が好きで無口
- ストレスを感じやすい
生活週間、健康状態
- 食生活が乱れてたり、運動、睡眠が不足がち
- アルコールに依存
- 高血圧、糖尿病、慢性腎臓病、歯周病など
- 外的要因で脳を損傷した人
遺伝的要因
- 親や家族がアルツハイマー型認知症
見解として
性格的な要素は誰にでも当てはまりそうですが、お姑さんの場合は 「1人でこなそうとするタイプ」「些細なことを気にする」 が特に当てはまります。
裁縫が得意なため、ちょっとした歪みも気になり、ほどいてやり直すことがよくあります。
また、17年前の脳梗塞も、少なからず影響しているかもしれません。
以前、友人のお母様で料理の得意な方が、まさかの認知症だったという話を聞きました。
「おかしいな」と思っても、多忙で何もできず、後悔したそうです。
得意だった料理も、どうやったらこんな臭いが発生するの?というほどの仕上がりが1日中で、家に入れないほどだったと…。
何より難しいのは、 病院へ連れて行くこと。
多くの場合、本人が拒否するため、頭を軽くぶつけて「ついでに診てもらおう」という流れにできるといいのですが、そううまくはいかないとも聞きます。
免許更新の認知症検査は半年前に無事クリアしましたが、 安心のために病院で詳しく検査を考えたいと思います。せん妄の可能性もあるし。
かかりつけ医に連絡して検査をすすめてもらう、地域包括の方に訪問してもらうと検討しています。
こまめに連絡を取りながら、年齢のことも考慮しつつ、 早めの受診をすすめていきたい と思います。