南海トラフ地震は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界である南海トラフ沿いを震源域とする巨大地震です。発生間隔は約100～150年とされており、前回の発生から約80年が経過しているため、次の発生が切迫している可能性があります。震度7や10mを超える津波が想定されており、甚大な被害が予想されています。
防災アプリの活用
まず、自分の住んでいる土地や職場、学校などの環境を知ることが大切です。事前に確認しておけば、いざという時に素早く行動に移せます。
また、自分のいる場所の標高を把握しておくことも重要です。津波発生時、標高が3m以上あれば2階や屋根に避難することで命が助かる可能性があります。標高が3m未満の場所では、すぐに高い場所や高層ビルへ避難する必要があります。
ハザードマップの確認
事前にハザードマップを活用し、安全な避難場所を確認しておきましょう。また、「活断層」の位置を知ることで、被害の想定をしやすくなります。災害時は携帯電話が混み合って使えなくなる可能性もあるため、重要な情報は頭に入れておくと安心です。
防災グッズの準備
防災グッズを準備したいけれど、コストがかかるためハードルが高いと感じることもあります。そんなときは、まず最低限の水を備えておくことをおすすめします。
水の備蓄にはタンクが便利です。
このタンクは、隣の市で断水が発生した際に活用され、非常に役立ったとの声がありました。災害時には品切れになることもあるため、早めの準備をおすすめします。
防災グッズの置き場所
防災グッズは玄関付近に置くのが理想的です。出入口の近くにあれば、すぐに持ち出して避難できます。玄関が難しい場合は、出入りのしやすい場所に備えておきましょう。また、豪雨などで事前に準備できる場合は、ベッドの近くに防災グッズや靴を置いておくとよいです。
地震発生時の対応
・ ドアを少し開ける 地震発生時にはドアを完全に閉めず、少し開けておくことが推奨されます。揺れが収まった後にドアが開かなくなるのを防ぐためです。
・ 各部屋に音の出るものを置く 笛などを各部屋に置いておくことで、万が一建物が崩れてしまった場合でも、自分の居場所を知らせることができます。小学校のリコーダーなど、不要になったものを活用するのも良いアイデアです。
・ 安全な場所はトイレ 一般的にトイレは柱の間隔が狭く、構造が強いため比較的安全とされています。ただし、ドアが閉まったままだと閉じ込められる可能性があるため注意が必要です。
まとめ
災害はいつ起こるかわかりません。「自分の地域は大丈夫」と思い込まず、安全な場所や避難経路を事前に確認しておくことが大切です。また、浸水時には車のマフラーに水が入ると動かなくなるため、早めの避難が必要です。
プレートは日々少しずつ動いており、いつ大地震が発生するかは予測できません。できることから備えを始めてみましょう。
