付加年金は、国民年金第1号被保険者が月額400円を追加で支払い、基礎年金に額が上乗せされる制度です。
支払う金額:毎月400円
受け取る時:200円×納付月数
付加年金のメリット
1. 低額の保険料
毎月400円と少額で負担が少ない。
2. 効率的な回収
2年間で納付した保険料を回収でき、長生きするほどお得。
3. 節税効果
保険料が所得控除の対象となるため、節税につながる。
4. 繰下げ受給で増額
老齢基礎年金を繰下げ受給すると、付加年金も同じ割合で増額される。
5. 加入・脱退が自由
事情に応じて加入や脱退ができる。
付加年金のデメリット
1. 対象者の制限
国民年金第1号被保険者のみ加入可能。 会社員や公務員(第2号被保険者)および
その配偶者(第3号被保険者)は加入できない。
2. 受給開始年齢の制限
原則として65歳からの受給開始。 繰り上げ受給すると減額のリスクあり。
3. 物価スライド制の対象外
物価変動による調整がなく、インフレ時には実質的な価値が目減りする可能性がある。
4. 年金額の固定
給付額(月200円×納付月数)は変わらず、長期的に価値が低下する可能性がある。
5. 解約返戻金なし
解約しても納付した保険料は戻ってこない。
6. 遺族年金への影響なし
加入者が亡くなった場合、付加年金は遺族に引き継がれない。
7. 投資としての効率性
長生きしないと元が取れない可能性がある。
注意点
- 国民年金基金との併用は不可 ですが、iDeCoとの併用は可能。
- 申し込み月以降からの納付のみ可能 で、過去分は支払えない。
将来的に
子どもが会社員や公務員にならなかった場合には、付加年金をおすすめしたいと思います。ただ、どの職業を選ぶか分からないため、国民年金第1号被保険者になった場合に備え、選択肢として覚えておきたいと思います。