通信制高校とは、毎日登校する必要がない高等教育の形態です。自分の状況に合わせて学べる柔軟な教育システムとして、多様なニーズに対応しています。
学習方法
- パソコン通信を活用して単位を取得
- レポート提出、テスト、スクーリング(面接指導)が主な学習形態
- 自宅などで自分のペースで学習可能
卒業条件
- 3年以上の在籍
- 74単位以上の取得(必修科目を含む)
- スクーリング、レポート、テストで単位を取得
通信制高校で得られる高卒資格は、全日制・定時制高校と同等です。
学費について
公立通信制高校の学費
- 年間の学費中央値:約4万円程度
- 3年間での総額:約11.5万円前後
- 内訳
- 入学金:500円程度
- 授業料:1単位あたり180円〜1,200円
- 教材費・教育関連費:年間約3万円
注意点
- 学費は地方自治体によって異なる
- スクーリング費用や交通費など、追加の費用が発生する可能性がある
- 経済的な負担を抑えながら高校卒業資格を取得できる
私立通信制高校の学費
- 年間の学費中央値:約25万〜60万円程度
- 内訳
- 入学金:2~15万円(初回のみ)
- 授業料:年間18~80万円(1単位あたり約7,000円~10,000円)
- 諸経費:年間3万円~10万円(コース内容による)
注意点
- 入学金は一度きりの支払いで、返金されないことが多い
- 早期出願や特定の条件で学費の減額が可能な場合がある
- 総学費を考える際は、入学金・年間授業料・諸経費・施設管理費などを含めて確認が必要
- オプション料金が発生することもある
費用軽減の方法
- 就学支援金制度の利用
- 学校独自の奨学金制度を活用
- 分割払いなどの支払い方法の相談
学費が高くなる学校の特徴
- 特別プログラム
- 海外留学プログラムや国際バカロレア(IB)などを導入
- 芸術・スポーツ・ITなど専門的な分野に特化したコースを提供
- スクーリング回数が多い
- スクーリング(面接指導)の頻度が高いと施設利用料や運営費が増加
- オンライン教育の充実
- 高度なオンライン学習システムや専用アプリケーションでの追加費用が発生
- 設備や環境の充実
- 都心部にキャンパスのある学校や、設備が充実している学校は学費が高め
- ブランド力・知名度
- 有名校ほど学費が高くなる
通信制高校は、学費や学習スタイルが多様であり、個々のニーズに合わせた選択が可能です。しっかりと比較検討しましょう。
学校選びのポイント
費用を抑えたいなら、公立通信制高校が断然おすすめです。ただし、近くに学校がない場合もあるため、通学のしやすさも考慮する必要があります。
一方、私立通信制高校は、現代の子どもが興味を持つような多彩なプログラムが用意されており、普通の高校では体験できないような学びの機会が得られることが特徴です。
アルバイトをしながら、自分の希望する学校に通うという選択肢もあります。親と子どもで意見が分かれることもありますが、お互いに納得できる学校を見つけることが大切です。しっかり話し合いながら、自分に合った環境を選びましょう。