鹿児島の「かすたどん」と、鎌倉の「かまくらカスター」。
どちらもカスタードクリームをスポンジで包んだお菓子ですが、並べてみると見た目がまったく違います。
たまたま両方をいただく機会があったので、食べ比べてみました。
茶色と白 見た目がここまで違う理由
かまくらカスターは、表面にしっかり焼き色がついた茶色。
かすたどんは、焼き色がまったくない、うすい黄色から白に近い色です。
この差は、そのまま製法の違いです。
かまくらカスターは生地を焼いて作り、かすたどんは公式サイトでも「蒸し菓子」と説明されている蒸しのお菓子です。
同じ材料からできているのに、火の入れ方だけでここまで別物になるのかと驚きました。


大きさは鎌倉のほうが少し大きめ
並べてみると、かまくらカスターのほうがひとまわり大きく、かすたどんは小ぶりです。
かまくらカスターは1個でおやつとして十分な食べごたえがあります。
かすたどんは小さいぶん、お茶うけとして2個続けて食べられるサイズ感でした。
食感の違い シュワッと溶ける蒸し、香ばしい焼き
蒸したかすたどんは、繊細でシュワッと溶けそうなやさしさがあります。
たとえるなら、赤ちゃんのほっぺのような手ざわりと口当たりです。
中のカスタードもぷるんとしていて、卵の風味がまっすぐ伝わってきます。
では焼いたほうが固いのかというと、まったくそんなことはありません。
かまくらカスターも負けないやわらかさで、生地に蜂蜜を使うなどして、キメの細かい生地を焼き上げています。
違うのはやわらかさではなく、香りのほうでした。
口に入れた瞬間に、焼き色のついた表面から香ばしさが立ちのぼるのが、焼く派の一番の個性だと思います。


お土産としてはどちらが渡しやすい?
かまくらカスター | かすたどん | |
|---|---|---|
| 製法 | 焼く | 蒸す |
| 1個の値段 | 216円(税込) | 140円(税込) |
| 日持ち | 5日 | 7日 |
| 保存方法 | 要冷蔵 | 常温 |
※価格や期限は変わることがあるので、購入前に公式サイトや店頭でご確認ください。
お土産としての使い勝手なら、常温で7日もつかすたどんに軍配が上がります。
職場に配ったり、渡すまでに時間がかかったりする場面では、要冷蔵かどうかの差がそのまま効いてきます。
一方で、その日のうちに渡せる相手なら、かまくらカスターの香ばしさは代えがたい魅力です。
実は全国にある「蒸す派」の仲間
カスタード入りの蒸し菓子は、探すと全国にあります。
富山県の甘金丹は、公式にも「蒸し菓子」とされている富山銘菓です。
ほかにも、福岡県のお月さま伝説、広島県の福の月、青森県のいのち、栃木県のとちおとめ苺の蒸しケーキ、北海道の札幌タイムズスクエアなど、名前を挙げていくときりがありません。
味も形も違いますが、東京ばな奈もこの仲間に近いかもしれませんね。
地方のものを探せば、まだまだあるはずです。
「焼く派」は意外と少数派
では焼く派の仲間はというと、これがなかなか思い浮かびません。
すぐに出てくるのは、不二家のペコちゃんのほっぺくらいでした。
ちなみに、この手のお菓子の代表格である宮城県の萩の月は、カステラ生地で包んだお菓子なので、実は焼く派です。
白っぽい見た目から蒸し菓子だと思い込んでいたので、これは調べていて驚きました。
まとめ どちらが好みか
正直、どちらか一方は選べませんでした。
そのうえで、どちらかといえば私はかまくらカスター寄りです。
調べていくうちに、焼いているほうが珍しいと分かったので、そのぶん貴重に思えたからです。
ただし、条件がひとつあります。
かまくらカスターにはバターのようなコクがあるので、食欲が落ちているときには少し重く感じるかもしれません。
体調がいまひとつのときや、さっぱりしたものが食べたいときは、私は迷わずかすたどんを選びます。
同じようなお菓子だと思っていた2つが、火の入れ方ひとつでここまで違うと分かったのは、なかなか面白い食べ比べでした。
