和菓子の中でも、手軽に食べられるものといえば「どら焼き」。
2枚の甘いカステラ生地に餡を挟んだ、昔ながらの和菓子です。名前の由来は、形が楽器の「銅鑼(どら)」に似ていることからと言われています。
アニメでもよく登場し、「ドラえもん」や「東京リベンジャーズ」のマイキー(佐野万次郎)の大好物としても知られていますね。
お店ごとの個性あり
外側の生地だけでも、お店によって驚くほど個性があります。
生地が厚めだったり、薄めだったり。ふんわりしていたり、もっちりしていたり…。
焼き色や模様までさまざまで、それぞれのこだわりが感じられます。
中に入っている餡も、昔ながらのこし餡や粒あんに加えて、白あん・抹茶あん・栗入り・いちご餡・生クリームとのコラボなど、バリエーションも本当に豊富。
中にはアイスを挟んだどら焼きまであって、進化し続ける和スイーツです。
定番のどら焼きはスーパーなどでも手軽に買えるので、小腹が空いた時や、ちょっと甘いものが欲しいときにもぴったり。
過去に食べてみて美味しかったどら焼き
あちこち食べ歩いているわけではありませんが、私が実際に食べて「美味しかった…!」と印象に残っているどら焼きを2つご紹介します。
■ 東京三大どら焼きのひとつ「亀十(かめじゅう)」
まずは、東京の老舗「亀十」さん。約90年の歴史がある有名店だそうで、東京三大どら焼きのひとつと言われています。
ひとつひとつが大きくて、ズッシリとした重み。さすが老舗!という風格があり、レトロな亀十マークの包装紙も印象的でした。
ふんわりとしたきめ細やかな生地に、たっぷりの餡。親戚の集まりの際に手土産として持って行ったのですが、特に年配の方にとても好評でした。
焼きたてをいつか食べてみたい…と思うほど、生地のやさしさと餡のバランスが絶妙。1つ390円ですが、その価値は十分です。
参考:https://share.google/wApIN57nj55gIReOJ
■ 岡山・玉野市「喜久屋製菓本店」のどら焼き
もうひとつは、岡山県玉野市の「喜久屋製菓本店」さん。創業70年以上の歴史を持つ、こちらも地元で愛されるお店です。
「亀十」さんよりは知名度が低いかもしれませんが、こちらもボリューム満点。生地はしっかり厚みがあり、餡がこれでもかというほど詰まっていて、かなりの満足感。
お裾分けした友人からは
「こんなにボリュームのあるどら焼き、初めて食べたよ!美味しくて、たっぷりで、もうお腹いっぱい!」
と連絡がきたほど。
どら焼きって、満足感があると幸福感も増す気がします。
参考:https://www.instagram.com/kikuya_seika/
ついでにもうひとつ…いただきもの
福山の「虎屋」のどらやき
東京の「とらや」さんとは別のお店ですが、こちらも美味しい一品でした。
ブログの写真はこちらのお店のどら焼きです。
上の2つと比べると小ぶりですが、ちょっと小腹を満たしたい時にぴったりのサイズ感。カステラ生地の焼き色が、まるで虎模様のようで見た目も楽しいです。

しっとりとした生地と程よい甘さの餡は、ホッとするお味でした。写真は抹茶餡です。
参考:https://www.tora-ya.co.jp/ic/torayaki
手土産やお供えに、和菓子という選択肢
親戚が集まる時、手土産やお供えを何にしよう…と悩むことがあります。
高齢の方の中には、洋菓子よりも和菓子のほうが口に合うという方も多く、餡が大丈夫な方にはどら焼きなどの和菓子を選ぶことが増えました。最近では、餡以外の味やクリーム入りのものもあり、誰でも食べやすい工夫がされています。
和菓子って、日本で暮らしてきた人にとっては、やっぱりどこか“安心できる味”。
そんな素朴な優しさがあるからこそ、世代を超えて幅広く愛され続けているのかもしれませんね。