祖父の思い出、叶匠壽庵さんの「あも」

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先月の終わりにご紹介した、叶匠壽庵さんの和菓子「あも」。

滋賀県大津市で創業し、素材と手仕事にこだわる老舗和菓子店の看板商品です。

今回は写真も多めにお届けしますので、ぜひ一緒に味わっている気分でご覧ください。

前回のブログでは、ふと祖父を思い出して書いたのですが、お盆真っ最中、百貨店で販売されているのを見つけ、迷わず購入しました。

今回購入したのは、元祖のつぶあんの方です。

外観は白色に、ほんのりピンク色がグラデーションしていて、とても上品。

袋を開けると、品のあるシルバーの箱に「あも」の文字。シンプルながら箱と文字のバランスにも洗練された印象です。

箱を開けると、この商品の由来や職人さんの想いが丁寧に書かれた説明書き。

さらに取り出す際に、外側を持って出せるように設計された箱や、そのまま切れる構造など、購入者への細やかな配慮も感じられます。

包丁を入れると、中からやわらかな羽二重餅が顔を出します。羽二重餅は包丁に吸いつくようなやわらかさで、ゆっくりとはなしていきます。丁寧に炊き上げられた餡は切る段階でほくほくとしています。見た瞬間から「これは間違いなく美味しい」と思えるほど。写真でもおわかりいただける、このしっとり感…。

今回は抹茶と一緒にいただきました。

ほっとする優しい甘さの餡と、なめらかな羽二重餅が口の中で溶け合い、抹茶のほろ苦さがそれを引き立てます。丁寧に炊き上げられた餡は主張が強くなく、素材の良さが生かされています。食べ終わったあとも、ほのかな抹茶の香りと餡の甘みが静かに残り、幸せな余韻に包まれます。

祖父との思い出とともに味わう、心あたたまるひとときになりました。

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