22年ありがとう|古い土鍋と新しい土鍋、世代交代の日

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まさかの土鍋まで

家電が順番に壊れていくわが家。

食洗機、洗濯機、ルーター、炊飯器…。

「次は何?」と少し身構えてはいたけれど、
まさか土鍋までとは思いませんでした。

ご飯を炊き、
焦げを落とそうと重曹でコトコト。

冷ましてみると──

「あれ?裏に重曹の跡がついてる?」

ひっくり返した瞬間、
そこには、はっきりとしたヒビ。

そのヒビを見た瞬間、
ショックで、ただただ残念な気持ちになりました。


裏にあったヒビ

表からは、焦げの色のせいもあって、
まったく気づかなかった亀裂。

22年使い続けてきた土鍋の底には、
放射状に広がるヒビが入っていました。

きっと少しずつ、
少しずつ、
無理をさせていたのでしょう。

特にこの一年ほどは、
漢方を煎じるために毎日火にかけていました。

重曹の水分が染み出して、
やっと気づいた“限界”。

静かに、限界まで働いてくれていたのかもしれません。


22年という時間

結婚してから、ずっと一緒でした。

新婚の頃、友達が遊びに来て囲んだ初めての鍋。
子どもが小さい頃、この土鍋で炊いたごはん。

湯気の向こうに、
いろいろな時間が浮かびます。

22年。

数字にすると短いのかもしれないけれど、
重みのある土鍋と同じだけ、
思い出の重さがあります。


でも実は、もう新しい土鍋がある

不思議なことに、
昨年11月に新しい土鍋を購入していました。

なんとなく、予感があったのかもしれません。

だから慌てることはありませんでした。

けれど、それとこれとは別。

探すときも、
自然と似た雰囲気のものを選んでいました。

古い土鍋への気持ちは、
ちゃんと残っています。


新旧並べてみた

白くて、つるんとした新しい土鍋。

底が黒く焼け、
ヒビの入った古い土鍋。

並べてみると、
どちらにも味があって、どちらも好きです。

何も言わないけれど、
なんだか静かに会話をしているようにも見えました。

世代交代の日。

少し寂しくて、でもどこか誇らしい。


ありがとう

壊れて初めて、
「あぁ、頑張ってくれていたんだな」と気づきます。

22年間、本当にありがとう。

我が家でいちばん古い鍋でした。

ごはんも、鍋も、
そして煎じ薬まで。

きっと、
いちばん家族の時間を知っている道具です。

これからは新しい土鍋と、
また家族の時間を重ねていきます。

でも、この22年は、
ちゃんと心に残しておきたい。

ありがとう。

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