松江の老舗、桂月堂の「秀菓撰」をいただきました。

実家がいただいたもので、箱を開けた瞬間に子どもの頃の記憶がよみがえりました。
松江に行くたびにいただいていたので、私にとっては珍しくないお菓子だった気がします。
そして、甘すぎて苦手なお菓子でした。
正直、開けた瞬間「これかぁ」と思ってしまいました。
ところが、今見ると違うんです。
なんとも綺麗な和菓子だなと思いました。
子どもの頃に苦手だった私が、大人になって食べ直した正直な感想を書いていきます。
桂月堂「秀菓撰」とは
桂月堂は、島根県松江市にある1809年(文化6年)創業の和菓子屋さんです。
松江は京都・金沢と並ぶ和菓子の町といわれていて、お茶の文化が根づいたまちでもあります。
「秀菓撰」は桂月堂の詰め合わせのシリーズ名で、箱によって中に入っているお菓子が違います。
今回の箱は、薄小倉・出雲三昧・若草の3種が3個ずつ、計9個入りでした。

3種を食べた正直な感想

薄小倉|外はガリッ、中はしっとり
外側はガリっとしています。
でも中は外よりもやわらかく、しっとりした寒天のお菓子です。
子どもの頃は、こういうお菓子だと思えませんでした。
仏壇に長い間置いていたから、外側が固くなってしまったのだと思っていたんです。
「中だけなら美味しいのに」と。
今食べると、このギャップのある食感が面白いです。
なんだかガリガリした食感が癖になります。
大粒の小豆が並ぶ姿は、身近なお菓子でいうと甘納豆を寒天でとじこめたような見た目です。
甘納豆だけだと甘さが直球ですが、薄小倉は寒天のしっとり感がある分、食べ方がゆっくりになる気がします。
後味がいちばん落ち着いていて、3種の中で私はこれがいちばん好きです。
若草|もっちり求肥としゃりしゃりの寒梅粉
若草は、粉がボロボロ落ちるイメージでした。
でも取り出してみると、思ったほど落ちません。
見た目と違って少しだけ固定されている感じで、あまり汚れませんでした。
「あれ、こうだったかな?」と思いながら切ると、中の求肥がやわらかいので崩れはじめました。
そこからは、触るごとにボロボロと落ちていきました。
食べてみると、求肥はもっちりしながらも噛みごたえがあり、甘さがしっかりあります。
外の黄緑の寒梅粉はしゃりしゃりしていて、味は淡白です。
この対照的な感じが、口の中で楽しめます。
求肥のお菓子という点では、岡山のきびだんごの仲間のような存在です。
ただ若草は外に寒梅粉をまとっているので、しゃりしゃりの食感が加わるところが違います。
ちょっと甘いかな、と思いました。
でも、今になって知ったのが、松江はお茶のまちだということ。
茶道の抹茶に合わせるお菓子だと思うと納得です。
出雲三昧|3段重ねは芸術のよう
出雲三昧は、下から求肥、大納言、いちばん上が落雁の3段重ねです。
この3段がすごく均等で、綺麗な芸術のようです。
見た目は、身近なお菓子でいうと一口羊羹に落雁と求肥を重ねたような感じです。
食べてみると、我が家ではいちばん不人気でした。
落雁の主張が強いのが原因のようです。
私からすると、落雁だけ食べると甘くて口の水分を奪われますが、こちらは3段なので調和がとれているとも思えます。
欲をいえば、落雁がもう少し薄くてもいいかなぁ、とも思います。
昔は苦手だったのに、不思議です。

出雲三昧の底には、紙が敷いてありました。
スルッと取れる場所と、取れない場所があります。
求肥がやわらかいので、くっつきが大きいと落雁が崩れそうでしたが、さらっと取れるものもありました。
はじめて食べる方は、ゆっくりはがすのがおすすめです。
おすすめの食べ方
甘さが口の中で広がるので、抹茶やコーヒーと一緒に食べるのがおすすめです。
お茶は濃いめがおすすめです。
若草は切ると粉が落ちるので、お皿の上で食べると安心です。
誰へのお土産に向いてる?
濃いお茶が好きな方や、父母世代にはいいと思います。
ただ求肥が入っているので、のどにつまらない方に。
甘さがしっかりしているので、若い世代には少し難しいかもしれません。
値段あたりの満足感
今回はいただきものなので、この箱の値段はわかりません。
参考に単品の価格を見ると、出雲三昧12個入が税込2,160円、薄小倉30個入が税込5,162円でした(高島屋オンライン)。
1個あたり170〜180円くらいの計算になります。
普段のおやつより少し贅沢ですが、濃いお茶と一緒に1個をゆっくり味わうお菓子だと思えば、納得できる気がします。
実用情報
| 店名 | 桂月堂(島根県松江市) |
|---|---|
| 今回の内容 | 薄小倉・出雲三昧・若草 各3個(計9個) |
| 価格 | いただきもののため不明(参考:出雲三昧12個入 税込2,160円/薄小倉30個入 税込5,162円) |
| 賞味期限 | 手元の箱では確認できず |
| 包装 | 開けやすい。出雲三昧は底に紙あり |
| 食べやすさ | 若草は切ると粉が落ちるのでお皿があると安心 |


リピートする?
昔ならリピートしません。
でも今なら抹茶と一緒にいただきたいので、私は薄小倉をリピしたいです。
子どもの頃に苦手だったお菓子が、大人になると違って見える。
それを教えてくれた、ちょっと懐かしい詰め合わせでした。
求肥のお菓子つながりで、【岡山きびだんご5種きなこ味を食べ比べ】もどうぞ。
