子供のころの思い出と、夏の和菓子「水まんじゅう」

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子供のころ、近所にあった和菓子屋さん。
ガラスケースに並ぶ色とりどりの和菓子を眺めるのが、私の楽しみでした。

なかでも、夏になると登場する「水まんじゅう」は特別な存在。
涼しげで透明感のある見た目に、いつも心を奪われていました。

ぷるんとした半透明の外生地は、葛粉とわらび粉で作られていて、中には丁寧に練り上げられたなめらかな「こし餡」が包まれています。
透けて見える餡を見つめながら、「これはどうやって作ってるんだろう…?」と、不思議そうにじっと眺めていた記憶があります。

今でも、水まんじゅうを前にするとワクワク。
つるんとした見た目に癒されつつ、半分に割ろうとすると…これが意外と大変なんです。
モチモチの外生地がくっついて、うまく割れない(笑)

それでもがんばって割って、やっと中の餡を見てから「いただきます」。

「つるっとしてて、美味しい!」
…と思うのもつかの間、食べ終わるのは一瞬です。
時間をかけて割ったのに、「もう終わり?」とちょっと残念な気持ちになることも。
やわらかい外生地となめらかな餡は、スルッと喉を通っていくので、どこか物足りなく感じることもあります。

それでも、夏になるとまた食べたくなる。そんな不思議な魅力がある和菓子です。

水まんじゅうの歴史と海外での印象

水まんじゅうは、明治時代に岐阜県大垣市で生まれたといわれています。
水の中で野菜や果物を冷やす文化の中、
「水に入れても崩れず、冷えても固くならないお菓子を」と改良されてきたそうです。

海外の方にも、水まんじゅうの見た目はとても好評。
その美しさに惹かれて手に取る方も多いそうですが、こし餡の甘さには好みが分かれるようで「甘すぎる」と感じる人もいるのだとか。

それでも、見た目のインパクトは万国共通。
透けるような美しさと、涼やかさを持った水まんじゅうは、海の向こうでも人々の目を惹きつけているんですね。

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