歩いて感じた真備町の“今”シティロゲ参加記**

景色、観光

シティロゲイニングに初参加

「シティロゲイニング」ってご存じですか?
略して「シティロゲ」。私も名前すら聞いたことがなくて、最初は??でした。

シティロゲとは、地図やスマホアプリを使いながら街を歩き、お店や観光スポットに設置されたチェックポイントを巡る競技。
“歩く+謎解き+観光”が一度に味わえる、新しいタイプのイベントです。

1〜5人でチームを組み、チェックポイントのクイズに答えながら制限時間内に戻ってきます。去年参加した友達に誘われ、よくわからないまま参加してみることにしました。

そして今年の開催場所は真備町。
「真備町」と聞くと、2018年の水害がどうしても頭をよぎります。


歩いて見えてきた“現在の真備町”

実際に歩いてみた真備町は、とても穏やかで静かなまちでした。
新しく建てられた家も多く、水害の景色が嘘のように感じるほど。

けれど、その裏にあった復興の大変さは、想像が追いつきません。

仮に1階だけの浸水なら「半壊」判定、2階に達していれば「全壊」。
補助金の額が大きく変わり、その差に多くの家庭が揺れ動いたそうです。

友達の実家も、保険に問い合せて“出る”と知ったとき、涙が出るほど嬉しかったという話を聞きました。


地元の方から聞いた、あの日のこと

一緒に歩いたメンバーの中に、地元の人がいて、道中で当時の様子を教えてくれました。

街のあちこちに“オレンジライン”という線が引いてあります。
「水がここまで来た」という痕跡。
見上げる高さにあるそのラインに、背筋がぞくっとしました。

もっと深い場所もたくさんあったそうです。

土手の近くの方々は、最初の避難勧告で避難したものの、落ち着いたと戻った時に堤防が決壊。
家族に声をかけて戻った瞬間、1階に水が入り始め、急いで2階に逃げた…そんなお話も聞きました。

「音もなく水が上がってくる。あれは本当に怖かった」
その言葉がずっと耳に残っています。

この堤防、以前よりかなり高くなっているそうです。

また、“必要なものはあちこちに置かないこと”。
車に置いていたメガネが流されたこと、パソコンを持ち出せなかったこと…。
経験者だからこその言葉に、ハッとさせられました。


歩いたからこそ見えた真備町の姿

車で通るだけでは気づけない景色。
テレビで見るだけではわからない空気。

歩いてみて初めて、復興の力強さと、そこで暮らす人々の思いを肌で感じることができました。

水害を機に一度は引っ越しを考えた人たちも、
「やっぱりこの町が好き。この町で暮らしたい」
と戻って来られた方が多いのだそうです。

戻ってきた暮らしの姿に、胸がじんわり温かくなりました。

紅葉もとても綺麗でした。


シティロゲに参加してよかったこと

チェックポイントのおかげで、普段なら車で通り過ぎる場所も、ゆっくり歩いて見ることができました。

ただ楽しいだけのイベントではなく、知らなかった歴史や体験談を聞けたことで、真備町への思いが深くなりました。

「もう二度とあんなことが起きませんように」
「この町が、ますます元気になりますように」
そんな気持ちが自然と湧いてきました。

この日は天気も良く、気温も穏やかで、歩くには最高の日。
帰り道に見た夕焼けがまた美しくて、心にしみる1日になりました。


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