職場で「京都に行ってきたから」と、聖護院八ッ橋総本店の「聖(ひじり)」をいただきました。
赤い包装のつぶあんと、紫の包装のこしあんが1つずつ。
箱ではなくバラの個包装をお配り。
こうして気軽に手渡しでもらえること自体が、このお菓子の魅力のひとつだなと感じました。
ただ、食べてみて「リピートするか」と聞かれると、正直に言うと少し迷ってしまいます。
その理由も含めて、包み隠さず書いていきます。

聖護院八ッ橋「聖(ひじり)」の商品情報
まずは基本情報を表にまとめました。
| 商品名 | 聖(ひじり)/HIJIRI |
|---|---|
| 製造元 | 株式会社聖護院八ッ橋総本店(京都市左京区) |
| 種類 | あん入り生八ッ橋(つぶあん・こしあん) |
| 創業 | 元禄2年(1689年)/八ッ橋の老舗 |
| 賞味期限 | 常温で約12日(製造日から) |
| 保存方法 | 直射日光・高温多湿を避け常温保存 |
| 参考価格 | あん入り生八ッ橋「聖」756円~(内容量により変動/※価格は目安) |
| 購入場所 | 京都駅、京都市内の百貨店、伊丹空港、京都タワーなど |
三角形は僧侶の帽子を、「聖」という名前は僧侶の高い位をあらわしているそうです。
あん入り生八ッ橋は1960年に誕生し、もともとはこしあんを包んだものが原点だったとのこと。
ちょっと驚きでした。
開けやすさと、生地の第一印象
包装はひねって留めるタイプで、指先ですっと開けられます。
力がいらず、切り口もつまみやすいので、お年寄りでも扱いやすいと思います。

中から出てくるのは、半透明の生地であんを三角に包んだ姿。
手に取った瞬間から、しっとりというより「むっちり」した重みがあります。
断面を撮ろうと包丁で切ってみたのですが、これがちょっと弾力があります。
生地が刃に少しだけぺったりと張りつくのです。
お餅を切ったときのぺったりつくあの感じ、と言えば伝わるでしょうか。
それが少しだけありました。
私の中の生八ッ橋のイメージより、ちょっとお餅寄りでした。
つぶあん・こしあんを食べ比べ
せっかく両方あるので、食べ比べてみました。

つぶあんは、小豆の粒感と皮の食感が残っていて、素朴で食べごたえがあります。
ニッキの香りに小豆のうまみが重なる、王道の味わいです。

こしあんはくちどけがなめらかで、上品でやさしい甘さ。
あんの主張がおだやかなぶん、ニッキの香りを繊細に楽しめます。
あんの好みで言えば、私はこしあんがちょっと新鮮でよかったです。
家族は、こしあん派が多かったかも。
気になったのは、生地の甘さ
両方食べて感じたのは、あんよりも外側の生地のほうに甘さを感じる、ということです。
他社の生八ッ橋と並べて…食べ比べたわけではないので、あくまで私の記憶の中の感じ方になりますが、生地そのものがしっかり甘いように思いました。
そのため、食べ終わったあとも口の中に甘さがまったりと残ります。
すっと消える後味ではなく、余韻が長いタイプです。
ここは好みが分かれるところだと思います。
私の八ツ橋の基準は「おたべ」でした
なぜそう感じたのかを考えてみると、私がこれまでいただく機会が多かったのが「おたべ」だったからかもしれません。
記憶をたよりにした比較なので断定はできませんが、もっちり感は聖のほうがはっきりあります。
包丁でスパッと切れた記憶です。
おたべはもう少し軽やかで、ぱくぱく食べられる印象が残っています。
一方の聖は、一つ食べるとしっかり「食べた」という満足感がある代わりに、二つ目に手が伸びにくいかも。
どちらが良い悪いではなく、まったく別のお菓子として味わうのが正解なのだと思います。
誰へのお土産に向いている?
渡す相手別に、正直な向き・不向きをまとめました。
| 渡す相手 | 向き・不向き |
|---|---|
| 親・祖父母世代 | ◎ 定番の安心感があり、開けやすい |
| 職場へ配る | ◎ 個包装でバラ配りしやすく、日持ちも十分 |
| 恋人・友人 | ○ 京都らしさは満点。ニッキの好みだけ要確認 |
| ニッキが苦手な人 | △ 香りが主役なので相手を選ぶ |
| 甘さ控えめが好きな人 | △ 生地の甘さと余韻が気になるかもしれません |
実際に職場でいただいて実感しましたが、個包装でサッと配れて、もらった側も気を使わないバランスの良さは、ばらまき土産としてかなり優秀です。
値段あたりの満足感は?
生八ッ橋は京都土産のなかでも手に取りやすい価格帯です。
老舗の名前と、一つでしっかり満足できるボリューム感を考えれば、値段あたりの満足感は十分あると思います。
ただし価格は内容量や購入場所で変わるため、上記はあくまで目安として、購入時に必ずご確認ください。
実用情報(賞味期限・持ち運び)
いちばん注意したいのが賞味期限で、常温で約12日と生菓子にしては持つほうですが、長期保存はできません。
渡すまで日があく相手より、近いうちに会える相手へのお土産に向いています。
箱は薄くてかさばらず、個包装なので数を分けやすいのも実用面での利点です。
これはリピートする?しない?
正直に言うと、私は少し迷います。
味そのものは老舗らしく完成されていますし、いただいて嬉しいお菓子であることは間違いありません。
それでも自分でお金を出して買うとなると、生地の甘さと、口の中に長く残るまったりした余韻が引っかかります。
お茶をしっかり用意して、一つを丁寧に味わう日なら文句なし。
配る用として選ぶなら迷わずおすすめできる、というのが今回の結論です。
番外編:八ツ橋の食べ比べ、いつかやってみたい
今回あらためて感じたのは、同じ「生八ツ橋」でもお店によってこんなに違うのかということです。
京都には八ツ橋のメーカーがいくつもあり、正直、種類が多すぎて把握しきれません。
それでもいつか、主なお店の生八ツ橋を並べて食べ比べてみたいと思っています。
生地の甘さ、もっちり感、あんの量。
並べてみたら、今回の「なんとなくの印象」がはっきり言葉にできる気がしています。

